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2006年9月の13件の記事

2006年9月27日 (水)

いやなあめ

きょう、26日夕方、叔父が亡くなった。

母は4人兄弟の長女で、母の弟であるおじちゃんたちは、ちいさいときからボクを弟のようにとってもかわいがってくれました。

とくに、亡くなったおじちゃんは釣り好きで、ボクが高校生くらいまではよく連れて行ってくれては、いろいろと教えてくれました。

思えば、生き物が好きになったのも、小さいときおじちゃんと釣りをしたりして自然に親しんだからかもしれません。

そんなおじちゃんは、家業の豆腐屋をやめてから、この10数年は屋形船の船頭さんの仕事をしていました。

釣り好きだったから、大好きな仕事だったようで、体はきついけど楽しんでいたようです。

でも、ほんとに危険な仕事だったようで、操船中の事故でした。

連絡が来てすぐに病院に向かいましたが、間に合いませんでした。

あまりに突然で、あんまりにもかわいそうな姿になっていたので、目の前の遺体を見ても、亡くなったという実感がなくて、なんだか変な感じです。

あと一週間で52歳になるところでした。

いやなあめがふっていました。

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2006年9月26日 (火)

ゲレンデのやそう

佐藤烓(さとう けい)さんのところへ行った翌日は、同じ群馬県の嬬恋村へ、友人と野草に会いに行きました。

友人のリエチャンは今年の春に嬬恋村に引越しました。Rimg0118

目の前に浅間山が見える、自然豊かなところ。

近所にもいろいろと野草が咲いていたようでしたが、夏も終わって、お花も少ないとのことで、リエチャンとお父さんお母さんにとっておきのお花スポットに連れて行ってもらいました。

車で走る別荘地は、秋の高原の空気がとても気持ちよいです。

なんだか、林の中の雰囲気がドイツに似ております。

果実ハンターであるお父さんは、途中寄り道して、山葡萄摘み。

目的のお花スポットにつくと、そこは冬、スキー場のゲレンデとなる斜面でした。

すぐ下には国道も走っているところですが、ちょいと上がるといろいろな野草が咲いていました!

以前ドイツで見たマツムシソウの話を書きましたが、そのとき以上に沢山のマツムシソウ!!

茎・葉が赤く紅葉しているのもあるワレモコウやアキノキリンソウ、思った以上に沢山群生しているウメバチソウはちょうど見ごろというように咲きほこってました。Rimg0110_3

Rimg0078

キキョウはもうさすがに終わりで、名残のちいさな蕾をひとつ見つけました。

逆に、リンドウはまだこれからといったところ。早いものが一輪二輪咲いていました。

Rimg0087_1 でも、同じリンドウの仲間で、大好きなハナイカリを久々に見てまた大興奮!!

しかも群生してるし。

Rimg0096_1 で、これまた好きな花で、やっぱりリンドウ科の二年草、絶滅危惧種とかにもなっちゃっている、ムラサキセンブリをお母さんが発見。

これはさすがに2株しか見つけられませんでした。

お母さんは野草にすごく詳しいです。

山で野草を探すとき、詳しい方と一緒だと楽しさ倍増です。

何回も来ているけど、ヤマラッキョウは、今回初めて見つけたそうです。

Rimg0094

ヤマラッキョウの近くにはスズランのかわいらしい実が成っていました。

ほかにも、ちょっと思い出しただけで、ヤマハハコ、ツリガネニンジン、オトギリソウの実(あとで調べたらシナノオトギリの様です)、ノアザミ、ノコンギクなどなど・・・

野草だけじゃなく、動物にもいろいろ会えるようです。

リエチャンはニホンカモシカに出会ったらしいし、お父さんは温泉につかっていたら、ヤマネがお湯にポチャンと落ちてきたり。

夜は久々に天の川を見たし。

あー、また違う季節に見に行きたいです。

それよりも、住んでしまいたいです・・・

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2006年9月25日 (月)

やそうとすえき

Rimg0018 せんじつ、群馬県の榛名山のふもと、倉淵村というところへ行ってきました。

目的は、佐藤烓(さとう けい)さんという陶芸家の方のところへ、窯出し祭りに見学&参加です。

烓さんは須恵器と呼ばれる陶器を制作している作家さん。

現地には予定よりすこし早めの10時過ぎに到着。

まずは烓さんにご挨拶。

烓さんはとても野草好きとのことで、ご自分でもいろいろと植えて愉しんでいました。

挨拶もそこそこに、お忙しいというのに、育てている野草をいろいろと紹介してくれました。

山の中ということもあり、近所にはレンゲショウマなどかわいい野草がいろいろと自生しているとのこと。

それの種を採ってきては殖やしているそうです。

烓さんの創る、シンプルでありながら、素朴で自然な雰囲気の須恵器は、野草との相性が驚くほどピッタリ。

とてもモダンな草盆栽となっていました。

ボクも抗火石に植えた草盆栽をお土産に持っていったのですが、たいそう気に入っていただき、早速、六角形のネクタイのような形をしたおおきな陶板の上に飾ってくれました。

Rimg0045

それがまたとても雰囲気がよく、普段ボクが作る草盆栽が、とても素敵なものに見えてしまいました。

魅力8割増といった感じ!

烓さんによると須恵器とは、

「土器時代」の後、本格的焼き物として登場したのが「須恵器」で、土器との違いは、第一に、土器は「野焼き」という窯無しで焼くが、須恵器は初めて窯を使って焼いた、という事である。それによって、焼成温度が飛躍的に伸びた。第二に、初めて轆轤(ろくろ)を使った事である。造りが薄く、精緻になった。
須恵器は最も原始的な「穴窯」で「燻べ焼(くすべやき)」という技術をもって焼かれる。」

ということだそうです。

さて、窯の中には薪の灰をかぶった須恵器たちが窯出しを待っていました。

釉を掛けずに薪で焼くと、灰は高温状態でガラス状になったり、様々な変化を起こすそうで、ふたつとない独特の模様が現れるようです。

今回は、窯焚き中天候が悪かったので窯の温度が上がらず、苦労したとの事でしたが、そんなときほど思いがけずよいものが焼きあがってくるという話も聞きました。

自然の力をかりて創られる須恵器だから、野草と相性がいいんだなぁ、と、納得。

と、いうことで、佐藤烓さんのサイトはこちら↓

http://www31.ocn.ne.jp/~sueki/

http://www.utuwa-ya.com/

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2006年9月18日 (月)

みたことあるのとないの

Dscn0010

きのうのつづきですが。

Wiesengras(野草)たちです。

  • ユーフォルビア。

切花でも売ってますね。最近はホームセンターあたりで苗も売ってます。

Dscn0018

  • なぞの花そのいち。

(Bach-Nelkenwurzというはなだということが判明。Bachは小川。Nelkeはナデシコのことみたい。wurzelは根っこ。日本では「風鈴ダイコンソウ」って名前で苗があります。)

Dscn0002

  • なぞの花そのに。

(Kleiner Klappertopfです。Kleinerはちいさな。Klapperは擬音語のガラガラ、ガリガリ。topfはおなべとか壺。ゴマノハグサ科で、和名は「オクエゾガラガラ」だそうです。カムチャッカに自生しているそうです。 なんでドイツ語も日本語もガラガラって、なんででしょう?  なんか音でもなるのでしょうか?)

Img20050610_00684

  • なぞの花そのさん。

(Ährige Teufelskralle。Teufelはおにですって。それ以外は判らなかったです。鬼の角みたいにとがってるから?キキョウ科だそうです!キキョウの仲間には思えませんが、シデシャジンに近いといわれればそんな気も)

Dscn0069 そして、お世話になってる図鑑たち(子供用)です。

とくに「Gartentiere 庭の生き物」はハリネズミとか載っててかわいいです。

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2006年9月17日 (日)

ビーゼのマツムシソウ

Dscn0005 ブログのタイトルには「都会で野草となんだかんだ」

なんて書いているのに、いまだ野草のことを書いていないことに

気づきました・・・

そこで、ドイツに行ったときに見た野草のお話。

あちらでは、野原・草原のことを“Wiese(ビーゼ)”といいますが、

ボクが過ごした南ドイツのWernauという町はちょっと田舎で、

外に出れば、ビーゼがあちこちにありました。

もちろん日本では見かけないおはなが沢山。

花の大きなクリーム色のオドリコソウのなかま、

カモミールやユーフォルビア。ピンクのかわいいマンテマ。

黄色くてピカピカしているから、バターの花、

Butter-Blume(ブッターブルーメ)とみんなが呼んでる“Scharfer-Hahnenfuß”。

調べたところ、鮮やかなキンポウゲって意味でした。

そのまんまです。

でも、日本で見るのとまったくおんなじおはなも沢山見つけました。

ゲンノショウコにそっくりなフウロソウの仲間や

ノコギリソウ。イトシャジンやイワギキョウ。

その中でも、ボクの大好きな花のひとつ、

マツムシソウも日本の高原に咲いているのとまったく同じものが

ちょっと散歩するとそこらの野原に咲いていました。

山にいかなきゃ見られないおはなが、それこそ、

東京でいえば、タンポポレベルでしたよ!

それだけで、わーい!というかんじで、いつも散歩ばかりしていました。

あちらで買った図鑑によるとマツムシソウは

“Wiesen-Witwenblume”というそうです。

野原のやもめ花?ちょっと意味がわかりません。

日本では夏から秋にかけて咲きますが、

5月に行ったときには、もうあちこちで咲いていました。

やっぱり、緯度も高いし、涼しいからでしょうか。

(あーまた、けっきょくどいつばなしでした・・・)

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2006年9月16日 (土)

とうみん

Img20060915_00009してたわけじゃないとおもいますが、

花壇の花を植え替えしようと、

土にシャベルをつきさしたところ、

30センチくらいの深さから、おおきなヒキガエルがびっくりしたように出てきました。

いつもお庭の作業に行く、本法寺様でのこと。

こちらは、東京のど真ん中だというのに、お庭の池には、

なんとコバルトブルーのきれいなカワセミが飛んできます!

どこかから来て中継地点にしている模様。一瞬、池の石に止まりまた飛び立っていきます。

(別の生息空間〔ビオトープ〕とネットワーク化されている貴重な空間です!)

また、湧き水が流れているので、薄青色の甲羅をもったりっぱなサワガニも住んでいます。

ご住職に伺ったところ、「サワガニ、ちょっと前まで恥ずかしいぐらい沢山いた」とのこと。

ここ最近ずいぶんと数が減ったようですが、今年は稚ガニもずいぶん見かけるし、

成体も見られるようになりました。

画像にある、ヒキガエルも、冬にちょっと土を掘るとザクザク出てきます。

そんななので、春にはオタマジャクシ→コガエルが数万(大げさじゃなく)!

ほんっとに、そーとー気をつけないと踏んでしまいます・・・

(いまのところ、なんとか踏まずに済んでます)

そんな、今年生まれで、だいぶ大きくなったコガエルと

ちょっと寝ぼけたオヤガエルがなかなかかわいくって、

花壇の前で撮ってみたです。

(シゴトチュウニスミマセンデス・・・)

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2006年9月15日 (金)

日本のしょくぶつはすごいす。

Gartenaugust2006_1 そして、今年の8月の様子を画像で送ってくれました。

お庭のバックには、その後、錆びた鉄板が立てられました。

お庭をつくるときから、出来あがったら鉄板を立ててかっこよくする、

といってたのですが、想像以上にシャープで、

鉄さびと高野槙のグリーンの対比もきれい。

金属などを使うと、うっかりすると冷たい感じになりそうですが、

日本の坪庭のように静かな空間が出来上がってます。

それも、日本の植物の持つ力なのかなぁと思ったり。

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2006年9月14日 (木)

さーて、今回のほうしゅうは。

さて、翌日はこまかいものを植えたり、例のマメタンで仕上げをして完成!

マリオン&パリスは思いのほか喜んでくれて、

「schön!schön!!」と言ってくれたので、あーよかったわ、と思ったら、

ちょっとこっちへおいで、と工房へ。

Img20051008_00484_2

なんと!好きな眼鏡を1本どれでも選んでよいとのこと!!

今回のお仕事の報酬だって。

うぎゃー!(日本で買ったらかなりお高いフレームですのよ)

でも、どれもかっこよくかわいくて決められません。

ようやく絞ってもまだ7本、ここから、3本になり最後に1本に決めるまで、そーとー時間がかかりました・・・

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2006年9月13日 (水)

さすが、ひがながいです。

Rimg0049_4 材料も全部そろったけど、もう気がつけば夕方。
作業は、明日にするかなぁ、なんて思いきや、
なんだか、さぁやろう!という雰囲気。
なので、パリスにお手伝いしてもらって作業開始。
と、さすがドイツ、日が長いです。
日が沈む前に、だいたいの作業が終わってしまいましたよ。

これなら、仕事が終わった後もいろいろと出来ていいなぁ、
と思いつつ、庭仕事だと労働時間が長くなってタイヘンだぁとおもったり。

ところで、とうぜんながら、シャベル(柄が細くて長い!)
やらの道具は日本のものとはだいぶ様子が違います。

カラダのちいさなぼくは、慣れるまで、ちょいと時間がかかりました。

で、あちらの道具は、大味というか、なんだか力まかせな感じがしました。
カラダ大きいしね。
それに比べると、日本の道具たちは、コツさえつかめば
力があまり要らないというか、とてもよく出来ているのだなぁ。
さすが日本人。

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2006年9月12日 (火)

コーラ?コール?コーレ?

Rimg0048_1

フロストのところに敷いてある砂利は、ドイツ南部schwarz Wald(シュバルツバルド

特産の石材を砕いたもので、白~カーキ色だったので、黒は絶対ほしいし。

さて、どうしましょう。

・・・と、そこへ、マリオンが「あれはどう?」

と砂利売り場とは違うところを指差しました。

見に行ってみると、そこには“Kohle(コーラ?コール?コーレ?)”

とパッケージにかいてある袋が。

どうも周りに売っているものを見ると炭とか燃料みたい。

そしたらコロンとそれが一個落ちていました。

日本でいうところの豆炭ってやつでした。

質感は那智黒とはずいぶん違うけど、なるほどなるほど、これを使うのも面白いかも。

ぬらしてみるとなかなかきれいです。

フロストのところに敷いてある砂利は、ドイツ南部schwarz Wald(シュバルツバルド

特産の石材を砕いたもので、白~カーキ色だったので、やっぱり黒はほしいし。

というわけで、マメタンをお買い上げ。

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2006年9月10日 (日)

アルバイト

ドイツではお仕事のことは“アルバイト”といいます。

去年の秋、ドイツに行ったとき、Gartenarbeit (にわしごと)をさせてもらう機会がありました。

Gartenmai2006_1 ウチの奥さんがお世話になっていた“Frost”のフロストさんちで庭づくり。

事務所・工房・自宅を兼ねた建物は、広い芝生の庭をはさみ二棟に分かれています。

建物のグレーと芝のグリーン、対比が美しいシャープな感じ。

さて、玄関とガレージの間に、8メートルぐらいの砂利を敷いてあるスペースがあり、そこになんでもやっていいよ!とのことで、マリオンとパリスのフロスト夫妻に、どんな感じにするのがよいかいろいろ聞きながら  (と、いっても僕はドイツ語どころか英語もぜんぜん話せません・・・) プランを考える。

「ホントに好きなようにやっていいよ!」と、言われるといつもと勝手が違うので、逆に悩んでしまったり・・・Rimg0042_1

で、あちらのガーデンセンターやらナーセリーやらに連れて行ってもらい、材料探し。

そうしたら、あるわあるわ、びっくりするくらい、見覚えのある日本の植物が並んでました。

マメツゲやら、イヌマキ、ヤマボウシ、ツリバナ、イチイ、ニシキギ、マユミなどなど。

特にモミジ・カエデ類とタケの種類は豊富。

それと、イチョウが流行っているようであちらでは“Gingyo”というようです。

“銀杏”をギンギョウと読んだのでしょうか?

最初何のことか判らなかったです。

Img20051008_00368_6  でも、仕立て方が違うのか、みんな微妙に顔が違うけど、それが逆に面白かったりして。

で、結局、シャープな日本庭園のような感じがいいかなぁ、と、イヌマキ・マメツゲ・ベニシダレなどとフッキソウ・コクリュウなどの下草を買いました。Img20051008_00447_5

モミジ(ベニシダレ)を掘りとって貰ってるところ。

そんなに巻かなくていいのに・・ってくらい、麻布を枝葉にぐるぐる巻き。

なかなか、豪快です。

案の定、小枝が折れてました。

あとは、変化をつけるために使う、黒い砂利を探すだけ。

出来れば那智黒みたいなのがあればよいけど、種類は少ないし、

あっても日本では駐車場に敷いてある砕石のようなものばかり。

そんな感じで見る限り質が悪いのにしかも高い!

さてどうしよう・・・

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2006年9月 7日 (木)

イェーガー

Jäger。

ドイツ語で猟師のことである。

Img20051008_00231 このひとは、スイスのお山に登ったときに会いました。

かなり登ったところにて。

あたまに今日の獲物である、カモシカ風のものを抱えています。

かなり重そうで、かおまっかです。

写真撮らせてもらうのもこの一枚がやっとでした。

お仕事中に申し訳ない。

それにしても、かっこよいです。

自然を相手に暮らしています。

スイスで猟師にはなれませんが、自然を相手にするような生活がしたいもんです。

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いよいよ!

腰のおもいぼくですが

いよいよブログなんぞを始めてみましょうか。

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