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2006年10月の10件の記事

2006年10月31日 (火)

シモバシラ

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シモバシラといっても、冬の朝ザクザク踏んだりした「霜柱」ではないのです。
秋に画像の様な、なかなかきれいな白花を咲かせるシソ科の野草の名前。
去年植えたものですが、今年はきれいに沢山の花を咲かせてくれました。
「あー確かに花はちょっと霜柱に似てるよねー」とか思いきや、名前の由来はこの草の冬の姿からついたものなんです。

冬の早朝、枯れたシモバシラの茎に「霜柱」とは違う、きれいで不思議な形の氷柱が出来上がります。その様子から「シモバシラ」と名づけられたようですが、何でそんなものがつくのかというと・・・

「植物の茎には根からの水を運ぶための管(導管)があります。が、冬になって枯れた地上の茎のなかの導管にはその働きはなくなります。が、シモバシラの場合は地面の下の茎と根は寒くなっても活動していて、地上が凍結する気温になっても根からは水分が押し上げられてきます。で、地表の茎へ押し上げられた水分が茎から溢れてつぎつぎと凍って氷の塊ができる」と。

寒くてもがんばっちゃってるわけですね。
冬でもランニングに短パンで過ごす小学生(そんな子いまどきいないか・・・)のようです。なんだかけ
なげでかわいらしいです。
そんなところも野草の魅力かしら。

ところがこの氷柱、シモバシラの専売特許という訳でもないらしく、アキチョウジやカメバヒキオコシ、シロヨメナ、カシワバハグマなどなどシソ科やキク科の植物ではけっこう見られる現象のようで、シモバシラ、ちょっと立場ないです・・・
しかも、花壇に植えられるブルーサルビアにまで見られるとのことで、ちょっと切ないですね。


まぁ、でも野草の名前は由来なんかも知るとなかなか面白いです。
このほかにも野草の中には「オケラ」や「オニク」なんておもしろい名前も沢山ありますよ。
「オニク」って・・・

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2006年10月30日 (月)

秋色の草盆栽

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先週木曜日は「Pappus 草盆栽教室」を開催しました。

画像は今回の作品。『秋色の草盆栽』というテーマで、花の少なくなる晩秋でも楽しめる作品をつくりました。

今回植えた野草は『大の字』のかわいらしい花を咲かせ、晩秋を彩る大文字草(ダイモンジソウ)を中心に、きれいに紅葉した丹那玄界躑躅(タンナゲンカイツツジ)やユキノシタの色変わり品種「七変化」など。

器は抗火石という石を掘って作ったオリジナル鉢です。
抗火石は保水・排水・保温など、山野草栽培をするにはとっても優れてます。
ちょっと気難しい高山性の植物や湿地の植物など、水管理が難しかったり夏の蒸し暑さが苦手なものなども抗火石に植えるとなかなか調子がよかったりします。
特別な道具がなくても簡単に掘ったり削ったりできる石なので、オリジナルの鉢作りにももってこいだったりします。
天然の石材なので、時間が経つと苔むしてきたりもして、味わいが出てきたり。
(盆栽とかの世界では「時代がのる」なんて言い方をしますね)

お教室では抗火石鉢以外でも器作りからする時がありますが、自分で作った器に植えるとより愛着が沸いてくるんですよねー。

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2006年10月29日 (日)

イマサラワールドカップ

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いまさらですが、ドイツへサッカーワールドカップを見に行きました。

・・・というのは、鷽で、画像は去年ドイツのLEGOLAND-Deutschlandへいったときの様子。
それにしてもこまかいこまかい!よく出来ています。
ロッカールームやシャワールーム(選手はちゃんと裸)のようすとか、実況席などなど。
それに、観客の数!いったい何体のminifigを使ってるんでしょうか?

園内はさすがにチビッ子ばかりで、はじめは少々恥ずかしくもありましたが、気がつけば、あちこちにある世界の名所旧跡にわーいと走っていく始末・・・。

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スイスです。 ここも本物そっくりというか、
本物のほうを後で見て、あれ?ここってレゴランドと同じだーって感じでした

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レゴ好きにはたまらない、こんなつかみ取りコーナーもありましたよ。

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2006年10月28日 (土)

さすがすてきな樹でした

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昨日はお客さんからのご依頼で、紅葉のきれいな樹を探しに、すこし北のほうまで足を伸ばしてきました。

今年は夏の天候のせいか、いつもより紅葉が遅いようです。色もあまり綺麗に出てないように感じます。

でも、高速を飛ばした甲斐もあり、さすがきれいな樹が沢山ありました。

左はコハウチワカエデ、右がナツハゼです。

ナツハゼは近場でも手に入れることが出来ますが、ここまできれいで素性のいい樹はなかなか見かけないですね。

ここは、畑で育てた樹ではなく、山で自然に生えている、いわゆる雑木と呼ばれる樹を掘り取ってきます。
そのため、一本として同じ樹形の樹はなく、なんとも雰囲気のあるものが手に入ります。

ただ、「山採り」というと、乱獲など自然破壊の代名詞ですが、ここではきちんと営林署などの許可を取ったうえで払い下げてもらっています。

どんなに素敵な樹形でも、育っている状況によっては掘りとると枯れてしまいそうな樹には手を出さない、というのも徹底しているとのこと。

原生林などは人の手が入らないほうがよい場合もありますが、二次林といわれる森はある程度人の手が入らないと逆に荒れてしまって、生物の多様性を損なってしまいます。

なにより、樹のことが大好きなんです。ここのYさん。森と樹のことを熟知しているからこそ手に入る、山からの贈り物を大切に使いたいと思っています。

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ことしもぶじ

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去年植えた「紀伊上臈杜鵑杜鵑草」キイジョウロウホトトギスと読みます。

もともとは紀伊半島特産種で、レッドデータでは絶滅危惧種なんかに指定されてます。

増殖された苗が出回っていますが、東京など暑いところではなかなか栽培は難しいです。

今年は咲かなかったところもあるとかで、この株もついこの間までは花芽らしきものがなかったので「ことしはむりかなぁー」とも思ったけど、何とか無事咲いてくれました。ヨカッタヨカッタ。

黄色い花ということもあって、むかしは「ジョウロウ」だと思い込んでいました。ややこしい名前です。

「上臈(じょうろう)」とは貴婦人とか高僧とかいう意味だそうで、気品のある花の姿からそんな名前がついたんでしょうか。

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2006年10月27日 (金)

さむいのに

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仕事先のベランダで羽化したてのチョウ。

だいぶ寒くなってきたのにだいじょうぶなのかい?

チョウは詳しくないので種類がわからないけど、

タテハチョウの仲間のヒョウモンチョウとかそのあたりでしょうか?

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2006年10月26日 (木)

こんなに

Img20050514_00012 おたまじゃくしから手が生え足が生え、陸にあがりたてのコガエルたち。

ことしの5月です。

こんなにちっちゃいのに、数年後にはあんなにおおきくなるんだねぇ。

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2006年10月25日 (水)

またおこしちゃった

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花壇の植え替えをしていたら、また起こしちゃいました。

今度は二匹。

毎度起こしちゃって

すみませんねぇ。

ちょっと顔がムッとしているようにも見えます。

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2006年10月24日 (火)

かに天国

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秋です。

これから落ち葉も沢山積もります。

以前書いた、サワガニの住んでいる本法寺様で、溝にたまった落ち葉を掃除していると、その中でなにやら動くものが。

甲長5ミリくらいのサワガニの稚ガニがザクザク採れましたよ。

普通の植木屋さんとかだったら、気づかず捨ててしまったかも。

ちょっと時間はかかるけど、休憩返上でカニすくい開始。

そんなことするのはウチぐらいかもしれないけど、カニが殖えてくれることを思えば、楽しい作業です。

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2006年10月11日 (水)

つりばな

じいちゃんが死んだときからずっと、お墓の周りをきれいにしたいなぁと思っていたまま何年も経ってしまったが、今度、おじちゃんの納骨が終わったら周りに何か樹と草を植えようと思った。

ぼくの好きな樹、ツリバナ。

ちょうどこの時期赤いかわいい実が花びらのようにひらく。

魚が吊り上げられたようにぶらさがった実が毎年開くとき、釣りが好きだったおじちゃんのことをみんなが思い出せるように、今度植えよう。

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