シモバシラ
シモバシラといっても、冬の朝ザクザク踏んだりした「霜柱」ではないのです。
秋に画像の様な、なかなかきれいな白花を咲かせるシソ科の野草の名前。
去年植えたものですが、今年はきれいに沢山の花を咲かせてくれました。
「あー確かに花はちょっと霜柱に似てるよねー」とか思いきや、名前の由来はこの草の冬の姿からついたものなんです。
冬の早朝、枯れたシモバシラの茎に「霜柱」とは違う、きれいで不思議な形の氷柱が出来上がります。その様子から「シモバシラ」と名づけられたようですが、何でそんなものがつくのかというと・・・
「植物の茎には根からの水を運ぶための管(導管)があります。が、冬になって枯れた地上の茎のなかの導管にはその働きはなくなります。が、シモバシラの場合は地面の下の茎と根は寒くなっても活動していて、地上が凍結する気温になっても根からは水分が押し上げられてきます。で、地表の茎へ押し上げられた水分が茎から溢れてつぎつぎと凍って氷の塊ができる」と。
寒くてもがんばっちゃってるわけですね。
冬でもランニングに短パンで過ごす小学生(そんな子いまどきいないか・・・)のようです。なんだかけなげでかわいらしいです。
そんなところも野草の魅力かしら。
ところがこの氷柱、シモバシラの専売特許という訳でもないらしく、アキチョウジやカメバヒキオコシ、シロヨメナ、カシワバハグマなどなどシソ科やキク科の植物ではけっこう見られる現象のようで、シモバシラ、ちょっと立場ないです・・・
しかも、花壇に植えられるブルーサルビアにまで見られるとのことで、ちょっと切ないですね。
まぁ、でも野草の名前は由来なんかも知るとなかなか面白いです。
このほかにも野草の中には「オケラ」や「オニク」なんておもしろい名前も沢山ありますよ。
「オニク」って・・・
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント