ひしとあさざ
草盆栽教室で植えた「ヒシ」「アサザ」「シラタマホシクサ」です。
ヒシは菱形のヒシです。ヒシの葉っぱの形みたいだから菱形って言葉ができました。
一年生の浮葉植物で、スイレンなんかみたいに池や沼の水底に根を伸ばして育ちます。
一年草なので、実が出来ないと翌年はいなくなっちゃいます。
古い池や沼を好む性質があるようで、水面をびっしりおおっている様子を見たことがあります。
最近は適した環境が減っているからか自生のものは減ってきているようです。
アサザも浮葉植物。
こんな姿でもリンドウの仲間です。
こちらは多年草なので、毎年殖えていきます。
霞ヶ浦なんかでは群生していましたが、水質の悪化などでこれまた激減しているとのこと。
霞ヶ浦のアサザ保全に関しては「アサザプロジェクト」が有名です。
ご興味のある方は一度見てみてください。
http://www.kasumigaura.net/asaza/
ボクが書籍などでいろいろと参考にさせてもらってる、保全生態学の研究をされている鷲谷いづみさん
もアサザプロジェクトに関わってらっしゃいます。
http://www.es.a.u-tokyo.ac.jp/labo/labo_ce.htm
http://www.coneco.es.a.u-tokyo.ac.jp/
シラタマホシクサも伊勢湾沿岸の湿地にだけ生える一年草で、数の少なくなっている野草です。
白いちいさな玉のような花がたくさんつくと、名前のとおり星みたいです。
育てるのはカンタンそうで以外に難しいです。
調べたところ、自生地の伊勢湾岸は湧き水が弱酸性で、花崗岩が風化した土質のために鉄分を多く含んでいるとのこと。
水道水はだいたい弱アルカリ性なので、水道水そのままではなかなかうまく育たないみたいですよ。
自生地が限られているだけに、手に入れたら大事に育てたいですね。
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